InsTechの現場から

デジタル推進部
(Dai-ichi Life Innovation Lab勤務)
チーフSE(勤務先呼称:課長補佐)
伊藤 翔

デジタル推進部
(Blue Lab勤務)
チーフSE(勤務先呼称:デジタルストラテジスト)
石津 仁照

執行役員
デジタル推進部長
野田 憲二

InsTechとは何なのか?

「InsTech」とは何を意味するのか教えてください。

野田第一生命が打ち出した造語で、「Insurance(保険ビジネス)」と「Technology(技術)」の両側面から生命保険事業独自のイノベーションを創出していくための試みや仕組みを意味します。例えば、ビッグデータを活用すれば、ニーズに即したきめ細やかな保険商品やサービスを開発できますし、煩雑な契約手続きにデジタル技術を適用すれば、正確性や迅速性を向上させられます。『お客さまの一生涯に寄り添った「確かな安心」と「充実した健康サポート」のご提供』をグループ全体で目指していますが、これを支える取り組みの柱の一つがInsTechなのです。

今ここにないモノを創る

では、InsTechに関わる実務について教えてください。

石津私自身は、2017年10月から「Blue Lab」に勤務する形でInsTechと関わっています。Blue Labとは、第一生命がみずほ銀行やWilとともに設立した会社で、それぞれの専門性を持ち寄って、新たな商品やサービスを創出するためのヒントを発掘することがミッションです。ビジネスになりそうな可能性を見つけたら、さまざまな角度から調査を進め、実証実験を実施します。例えば、みずほ銀行で開発中の仮想通貨「Jコイン」。ブロックチェーンを利用するため、送金コストは無料ですし、送金・取引の記録が残るので安全性が高まります。私は、試験的に運用させてもらえる自治体を探して交渉し、北九州市で実証実験を実施しました。ここで判明した要改善点や問題などを整理し、今後は第一生命のサービスにどのように応用できるかを考案していくことになります。

伊藤私は2018年1月にデジタル推進部の前身のR&D室に兼務となり、同年4月に「Dai-ichi Life Innovation Lab」が創設されたことにあわせて同Lab勤務となりました。同Lab創設以降は、第一生命グループの各種販売チャネルとお客さまとの接点強化のため、主にAIを活用したイノベーションについて調査・実証実験を進めています。様々な外的要因により営業担当が新規のお客さまと対面でやりとりできる機会・時間を確保することが難しくなってきていますが、AIを含めた様々な技術を持つITベンダーやスタートアップ、ベンチャー企業の方々と協力してこの点を補完するスキームを作りだしていきたいですね。

大変だけど、面白い!!

InsTechに関わるなかで感じる難しさや面白味は?

伊藤今までエンジニアとして仕事をしてきた身としては、ついつい「この技術を使ってみたい」という点に気を取られてしまいがちです。しかし、予算を割いてシステム化するからには、相応のメリットがなければ意味を成しません。つまりビジネスの視点が不可欠なのですね。InsTechに関わるようになった当初は、そういった視点が足りず、随分と苦労しました。ただ、苦労が大きいからこそ、実現にこぎつけたときの喜びも大きくなるのだと思います。なんといっても会社が「今までやったことがない」ことをやらせてもらえる、つまり「自分が最初」になれるわけですから、そういった部分に楽しさを感じることでモチベーションを高めることができています。

石津難しさの点では伊藤君と同じ意見ですね。自身が考え出した提案については、定期的に上司や役員にプレゼンしますが、毎回のようにダメ出しをくらって落ち込んだこともありました(笑)。半面、さまざまな人と接することができるのは、この仕事ならではの醍醐味だと思いますね。InsTechに関わるまでは、業務上、接する顔ぶれが固定されていました。しかし今では、毎日のように新しい出会いがあります。自分でも、どんどん知見が広がっていくことを実感できるのですよ。これは励みになりますね。

未来の仲間たちへ

求める人材像について教えてください。

野田当社に限らず、第一生命グループ内で、InsTechが重要な成長戦略に位置づけられている今、「ITだけに通じていればいい」という時代ではなくなっています。2人が述べたように、ITをベースとし、さまざまな人と会い、ビジネスの観点をもってニーズを掘り起こしていく必要があるのです。待ち受けではなく、攻めに出なければいけない。そういう意味では、コミュニケーションをとることが好きな人に仲間になっていただきたいです。接する相手が何を求めているのか、その相手に、どのように使ってもらえばいいのかを考える上では、会話を重ねることが不可欠ですから。デジタル、NewITと呼ばれる新しいIT分野を上手く活用し、新たなものを生み出すような職務を求める人には、最適なステージだと思います。

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